Plastic Crimewaveの来日公演も恙無く終了。ベアーズでは、名古屋の天皇GUYさん率いるGUY UNITも、COTTONや山本精一氏の参加もあって大層盛り上がり、今年初めてのつるばみも爆裂した姫路では、終演後「竜」のホルモンを満喫。そして久々の吉田達也氏とのデュオも、ドラムとiBookの吉田氏に、アナログシンセ3台とギターと言う大仰しいセットで対抗。今年初めての上京は、正午なり+恵美伸子のゲストとして。そしてZeni Gevaのタバタ氏と元ROMPの森氏、更にAMTの東君をも迎えてのMOTHERS OF INVASION デビューライヴも、強引な「WHAT?」の嵐で無事終了。更には対バンのクリスティーヌ23ONNAにも乱入。怒濤のライヴ夏の陣も残す処、10日ハードレインでの「ギターまつり」のみ。御来場頂いた皆様、有難うございました。
さてAMTのTDもいよいよ大詰めの筈が、あまりの猛暑にやる気も失せ、夕暮れ時からやおら取り掛かる始末。されどAMTのUSツアーのブッキングも大詰め、9月のJ.F.Pauvosとの国内ツアーも何とか組み上がりそうで、東君の引っ越しも無事完了し、さて当面残す処は、AMTサイトの全面リニューアルと思っていたそんな折、うちの猫がまたもや出産。確かに猫の手も借りたい処ではあるが、これ以上猫を養う程経済的余裕もなければ、里親募集します。
どうも人声天語のネタ枯渇にして、ここ暫く全く書く気さえ起らねど、斯様な事態の折こそ、再び「料理レシピ」にて、お茶を濁しておく故、何卒御容赦を。
この猛暑の中、食欲も減退するが、如何せん料理は火を使う故、料理する意欲さえ喪失しがちである。そこでスピードメニューを幾つか紹介。
「天ざるもどき」
先日上京した際、友人宅にて御馳走になった究極の逸品。 これはまさしく名前の通りである。
- )無頭エビ(大もしくは中)を食べたいだけ用意。ボイルし背わたと皮を取り除く。それさえも面倒臭ければ、加工済の冷凍無頭エビを、電子レンジで解凍するだけでも良いであろう。
- )説明さえも面倒臭いので、兎に角ざるそばを用意。
- )天カス、そして刻みネギ、ワサビ、刻み海苔、その他お好みの薬味を用意。
- )さて、いざ食するのであるが、麺つゆに天カスとエビを1尾ぶち込み、後は普通のざるそばと同様。
天カスとエビをそばと同時に口へ運ぶと、まるで天ざるを食しているかと錯覚する程。これなら天婦羅を揚げる必要もなく、また出来合いのエビ天1枚に高い金を払わずとも、何度でもエビの数だけ天ざるの味が楽しめる。
「北極おろしそうめん」
夏の暑さをも吹き飛ばす、爽やか且つホットな逸品。
- )冷凍庫で大根1/2本を凍らせておく。
- )説明さえも面倒臭いので、兎に角そうめんを用意。
- )そうめんを茹でている間に、凍らせた大根を大根おろしに。この時汁は捨てないように。
- )水洗いしたそうめんを、汁ごとの大根おろしにぶち込む。
- )麺つゆをお好みの量ぶっ掛け、更にたっぷり目のおろし生姜をぶっ掛ける。
- )お好みで、刻みネギ、胡麻、刻み海苔等の薬味もぶち込み、手早くかき混ぜて戴く。
兎に角冷たい大根おろしと、その辛味、そしておろし生姜の風味が、夏の暑さを忘れさせてくれる。トッピングで、なめ茸や納豆を乗せるのは、かなり上級者。
「冷製とんぶりスパ」
ちょっと目先を変えて、和風冷製スパも紹介。
- )とんぶりを用意。スーパーの野菜コーナーに於いて「畑のキャビア」のコピーで袋詰めされたものが、100~150円程度で売られている。
- )説明さえも面倒臭いので、兎に角スパゲティーを用意。
- )玉葱1/4をスライスし、軽く水にさらしておく。
- )たっぷりのマヨネーズにおろしにんにくをお好みの量だけ混ぜ合わせる。おろしにんにくは、市販のチューブ入りのものよりも、自分でおろした方が風味が良い。
- )玉葱の水気をよく切り、とんぶり1袋と共に、にんにくマヨネーズへぶち込みよく混ぜる。
- )茹であがったスパゲティーを水洗いする。この時茹で具合が少々「戻る」ので、気持ちいつもより茹でておくと良い。
- )よく水を切ったスパゲティーに、5)を混ぜ合わせ、ポン酢を少々たらす。
- )大葉2枚を刻みふりかける。更に爽快感を求めるのであれば、レモンを1櫛絞ると良い。
とんぶりの食感と、玉葱のシャリシャリ感が爽やかなハーモニーを楽しませてくれる。 これは(多分)栄養もあり、夏バテ防止にも繋がる(かもしれない。)
「コチジャン冷奴」
サイドメニューの一品として、晩酌のお供として。
- )コチジャンをポン酢少々で伸ばす。硬さはスプーンの背で簡単に伸ばせる程度。
- )説明さえも面倒臭いので、兎に角冷奴を用意。
- )冷奴の上に1)をたっぷり塗りたくり、刻みネギと胡麻を散らす。
- )お好みでポン酢をかけて出来上がり。
コチジャンは何かと便利なので、冷蔵庫に常備しておく事をお薦めする。野菜炒めからラーメンまで、工夫次第で何にでも使える韓国の万能調味料。
「キュウリの冷製ヨーグルトスープ」
かつてトルコ料理店のチーフコックをしていた折、夏期のコース料理に添えて好評を博した逸品。
- )キュウリ2本を出来るだけ細かくみじん切りにする。
- )市販のプレーン・ヨーグルト1パックをボウルにあけ、水で伸ばす。加減としては、スプーンですくってポタポタと垂れる感じ。
- )2)に塩小さじ1杯を入れかき混ぜる。
- )3)に1)をぶち込みもう一度かき混ぜて冷蔵庫へ。
- )程よく冷えたら器に取り、お好みで刻みミント(乾燥させた市販のものでも可)をまぶし、お好みで軽くレモンを絞って戴く。
ミントのさっぱり感とキュウリの食感を楽しめるお手軽スープ。冷蔵庫に入れておけば日持ちするが、キュウリから水が出て、次第に味が薄くなる事もあるので注意。
しかしこんなものばかり食しておれば、自ずから夏バテするやもしれぬ故、やはり時折、汗を流しつつ焼肉でもがっついて、ビールを飲む方が良いかもしれぬ。そもそも夏は暑いのが当たり前で、汗を流す事こそ爽快なれど、しかしそれが嫌いな私なんぞは、日がなクーラーの効いた部屋に閉じ籠っておる故、冷たいものも矢鱈と摂取せぬ代わり、ビールと焼肉と云う夏の醍醐味も是また無縁である。
最近キュウリをかじると、何やら涼しくなる事に気付いて以来、ひたすらキュウリをかじりつつ、このiMacとミキシングボードに向う日々である。これぞ夏野菜の効能か。されどキュウリをかじっていると、どうにも鰻とうにくらげが食べたくなると云う、妙な食習慣の連鎖関係が、最近の悩みの種と云った処。共に貧乏人には高嶺の花なれば、キュウリの誘う甘美な食の世界、これは流石に予想出来なかった事にして、キュウリの罪深さを呪うばかり。
(2002/8/06)