『人声天語』 第132回「くたばれ日本!(AMT & TCI 欧州ツアー 2006)」#5

6月22日(金)

午前7時起床。朝飯に最後のインスタントラーメンを玉子入りにして食らう。Michalが朝飯としてスクランブルエッグ+サラダ+パン+チーズ等を用意してくれれば、スクランブルエッグとサラダのみ頂く。食に関する追究果てしなき兄ぃは、サラダに添えられしトマトのマリネと、パンに塗りしバジリコのペーストを、大いにお気に召した様子にして、Michalに何処で買えるかと訊ねておられる。調子に乗りて食らえども、矢張り下痢は快方に向かっておらぬどころか完全液状化状態、されど食らわねば体が保たぬし、旅先にての下痢程辛きものなし。
午前10時、今回のポーランド内はバンにて移動の為、そのバンが到着すればいよいよ出発。ポーランドは他のヨーロッパ諸国に比べ湿度が随分高く感じられれど、バンにはクーラー搭載されておらず、更にWarsaw市内は大渋滞しておれば、車内は蒸し暑い事この上なく、寝る事さえ侭ならず。市内を抜ければ至って順調、道路が片側1車線故に、遅い大型トラック等その度に対向車線へ出て追い越さねばならず、我等がドライバー氏は大いにその華麗なるテクニックを披露せり。途中ガソリンスタンドに立ち寄りし処で、ポーランドの通貨ズローテス(zt)を全く所持しておらねば何も買えぬ次第、Michalが何でも買ってくれる事は百も承知なれど、それもポーランド・ラウンド終了時にギャラから精算される事を存じておれば、ここは質素倹約慎ましやかに旅を楽しまん。車窓より奇天烈なるレストランの宣伝カーを目撃、屋根の上でシェフ人形が釜茹でにされておれば、車内には楽し気に食事する家族然とせし人形達「何じゃこれ!」

 

 

トイレ休憩の際、ドラーバー氏よりサンドウィッチを頂けど、具がチーズとピクルスのみなれば食しかね、チーズを外しトンカツソースを掛けてみれば、あら不思議…焼きそばパンの味となり充分に食し得る。これはパン嫌いにしてあんドーナツと焼きそばパン程度しか食せぬ私には朗報、ならば今後はツアーにていよいよパンも食さん。
午後4時半、漸くWroclawへ到着。今宵の会場ODA Firlejは、以前Japanese New Music Festivalでも演奏しておれば、ビルの壁面には今尚その際の巨大な告知タペストリーが吊るされており、それに並ぶ形でAMT & TCIのタペストリーも吊るされし。
サウンドチェックと晩飯とどちらを先にするかとの問いに、我々が相談する隙も与えず東君が「Dinner!」と即答、それもその筈、御蔭で彼は会場内のバーにて晩飯を食らいつつW杯イタリアvsチェコ戦を悠々とテレビ観戦し得て大いに満足げ。兎に角常に携帯する試合予定表を眺めては、暇さえあればみつるちゃんとあれこれW杯談義、テレビ画面をポケ~と口を開けて見つめる様は、まるで子供の如し。晩飯はベジタリアンメニューからの選択肢しかなければ、ポーランド名物赤いスープ+玉子コロッケ、ポーランド人は揚げ物の極意を承知しておれば、料理も往々にして美味なり。されど量は極少量なれば、到底満腹とは行かず、そもそも野菜と玉子のみでは力も出ぬ。とは云いつつもそもそも完全液状化状態なれば、果たして食ろうても養分を吸収し得るのやら。
我々が晩飯を優先せし故か、既にサポートバンドの機材がセットアップされておれば、サウンドチェックなんぞ叶う筈もなく、況してやこいつらサウンドチェックに1時間半以上も費やしておれば、結局ドラムとラインのチェックのみ行いし。それもこれもW杯観戦を優先せし東君に起因すれど、自分の欲するものに対し一切我慢出来ぬ男と知ればこそ、今更何を云えど馬の耳に念仏と心得る。
Michalが用意してくれしウォッカ2本を皆で調子良く空けておれば、今宵は日本vsブラジル戦が行われる故、東君とみつるちゃんは、如何な結果となれば日本が決勝トーナメントへ進めるかと再び検証し合う事頻り。いくら2人が検証したところで、現実として日本がブラジルに大敗する事はあれど大勝する事あろう筈なく、不毛行為以外の何物でもなし。「もしかしたらブラジルがジーコの為に負けてくれるかも!」「負けは無理でも引き分けてくれるかも!」「でも引き分けでは予選リーグ突破出来へんよ!」当然バーのテレビにて観戦しておられれば、玉田が先制ゴールを決めるや大いに盛り上がっておられれど、彼等以外のポーランド人にとっては全く興味を抱かせぬカードの様子。直ぐさま同点にされ、そして逆転、当然の如くジーコの為になんぞと手を抜いてくれる筈もなく、否、それどころかもしジーコに尊敬の念を抱いておれば、全力にて勝負せんとするのが礼儀たらん。試合結果は1-4にて日本惨敗、東君が一言「あ~、本当に終わっちゃったねえ…」「えっ?勝てると思ってたん?」「もしかしたらってね…希望を持つのは勝手だからね」「希望や期待は必ず失望を誘うんやで!不毛や!でも自分って確かオランダサポーターちゃうかったっけ?」「勿論オランダ応援しますよ~!優勝狙ってるからねえ!行け!俺のオランダァ~!」全く挫けぬ男である。
サポートバンドの演奏が終わり、さて漸くステージにてセットアップすれば、またしてもアンプが大いに屁たれ、ファズを踏めども何も聞こえぬ有様にして、これもロック後進国なれば仕方なき事なれど、それにしても厳しい状況なり。サウンドチェックしておれば未然に対策も打てたやもしれぬが、何しろ相手がW杯では仕方なし。今更何を云うても始まらん。更にみつるちゃんがベースアンプを飛ばせば、何でもこの3日間このサポートバンドと共に彼等の機材を使うとかで、否が応でも修理せねばならず、結局弁償と相成れり。アンプを飛ばすは毎度の事なれど、ポーランドは他のヨーロッパ諸国に比べ楽器等は相当に高価なれば、果たして弁償金額幾らになるやら。アンコールでは私が知るポーランド語「Kocham Cie」「Zostan Ze Mna Na Noc」の2節を観客と合唱、そしてそのオチとして、せんせいが日本男児っぷりを発揮せし。
終演後、ホテルへ移動するも、そもそも下痢にして更に晩飯が早かった上に少量なれば、猛烈に空腹なり。シャワー&洗濯を済ませるや、兄ぃの電熱器を拝借し、持参せし食料の最後の一品レトルトカレー+真空パックの御飯を温めカレーライスを貪れば、思わず感涙もの。そもそもカレーをここまで温存せしは、ポーランド名物カツレツをこのカレーに添え、カツカレーとして食わんと思えばこそなれど、その目論みはこれにて惜しくも叶わず。窓を全開にしておれば蚊の襲撃に遭い苦悶、されど睡魔勝れば午前2時半就寝。

6月23日(金)

午前6時半起床。ホテルの朝飯は、シリアル+パン+サラダ+ハム+スクランブルエッグ。スクランブルエッグをパンに乗せ、トンカツソースとマヨネーズを添えれば、とんぺい焼き擬きパンの出来上がり、パン嫌いの私なれどこれならば食し得る。昨夜のカレーライスを食せし辺りから、完全液状化は快方に向かいしか、漸く普通の下痢程度へと落ち着きし。Michalは父親が末期癌にて入院中なれば単身Warsawへ戻りし。
午前11時、ホテルを出発、一路Bydgoszczへ向かう。アメリカと異なり、ガソリンスタンドへ立ち寄りてもろくな食い物も置いておらねば、飲み物も冷えておらず、況してや絵はがきやら土産物なんぞあろう筈もなし。途中給油休憩せしガソリンスタンドの隣がスーパーマーケットなれば、この機を逃さじと食料を求め突入すれど、購入せしは非常食としてのインスタントラーメン2袋と、唯一売られしお惣菜らしきものなるソーセージ煮込みなり。されどこのソーセージ煮込みが諄く塩っぱい事この上なく、満腹中枢が満たされる以前に気持ち悪さにて胸一杯、兄ぃが購入せし魚の酢漬けのみ美味なれば、嗚呼、何とも哀しき昼食かな。
午後5時半、漸く今宵の会場Klub Mozgに到着。昨夜は私のファズと屁たれアンプの相性最悪なれば、今宵はもう1台のアンプを試したく、何としてもサウンドチェックを行ないたき処なれど、何故かいきなり晩飯となりにけり。どうやらサポートバンドがベジタリアンの様子にして、今宵も昨夜に続きベジタリアンメニューなれば、ポーランド名物のカツレツは夢のまた夢か。レタスとトマトのみのサラダに、ブロッコリーのトマト煮、そして付け合わせのジャガイモ。トマト煮は肉が入っておらねば、肉の出汁なんぞ勿論皆無にして、味が薄っぺらい事極まりなく、ホンマ抹殺したきはベジタリアンの糞ボケ共なり。何でいつもベジタリアンが優先されんねんな!嫌煙家と云いベジタリアンと云い、お前らの糞みたいなエゴ程鬱陶しいもんないんじゃ!皆殺しにしたきは嫌煙家とベジタリアンなり。
テレビのインタビューを無愛想極まりなくこなし、ドキュメンタリーフィルム用のインタビューとやらも地下のレコーディングスタジオにて適当にこなせども、兎に角インタビューアのアホぶり頭に来る事極まりなく、インタビューせんと思うならば我々に関する最低限度の事は知っとけ、ボケェ!兎に角これもMichalに懇願されし仕事なれば、怒りを堪えこなせども、ホンマあいつら自分らを何様や思てんねん!インタビューする側こそ我がの立場弁えろや、このカスがぁ!って云うか、しょうむない質問すな、どアホがぁ!しゃあからマスコミ関係の奴嫌いやねん!
さてサウンドチェックは一向に進む気配なし。昨日我々がサウンドチェックする事叶わじも、そもそもこのサポートバンドは無類のサウンドチェック好きらしく、ドラムの音作りに優に小1時間を要し、全体でのチェックなんぞ本番のセットより遥かに長きが一番の理由なれば、ホンマお前らアホちゃうか?得てしてサウンドチェックが無闇に長い輩にろくなミュージシャンはおらず、要するに自己満足するのみのド素人なり。大体何でサポートバンドが先にサウンドチェックやるねんな?同じ機材を使用する2日目ともなれば、今宵我々は単に、私のギターアンプのチェックと、シンセやヴォーカル等のモニターチェックさえ出来れば上等にして、されどこいつらの段取りが驚異的に悪ければ、もう呆れてバーにてポーランド名産のウォッカを呷るのみ。客入れ寸前の8時半過ぎに漸くサウンドチェックと相成るや、彼等にとっては驚異的なスピードにて我々はサウンドチェックを終了、これにて開場かと思えば、何と続けて彼等が再びサウンドチェックを始めれば、流石にこちらも最早呆然とするのみ。またしてもステージ上にて練習するが如く、開場時間を1時間以上押して延々と演奏を繰り広げる始末、何をそこまでチェックせなあかん事あるねん!ジャムバンドなんぞと云うしょうむないジャンルありしと聞き知れども、こいつらは救いようなきサウンドチェックバンドか。因みに音の方はと云えば、機材は矢鱈滅多ら多く御大層なれど、みつるちゃん曰くニューロマンティック+オルタナと云った処、しょうむない事は語るまでもなし。
開演まで楽屋にて爆睡、さてステージへ赴けば照明が暑い事この上なし。アンプも昨夜と異なる物なれば快調にて心地良し。最前列の客は皆狂ったように踊り狂うておれば、その間を縫う様にテレビカメラ数台が駆け回る。流石に終盤はアンプも少々へたり気味にこそなれど、今宵は心地良く演奏を終えれり。但し晩飯がベジタリアンメニューにしてしょぼ過ぎなれば、演奏中に猛烈な空腹感に襲われ苦悶、明日は何が何でも肉食うど!
終演後、Shopzone社長みつるちゃんは、毎夜素晴らしき迅速さにて店を広げておればこそ、きっとあのサウンドチェックバンドの面々から「あいつらサウンドチェックもろくにやらず、CD売る事しか考えてないやんけ!このキャピタリストが!」なんぞと悪口のひとつも叩かれているのではあるまいか。されど実際わしら金の為にやっとんじゃ!金稼いで何が悪いねん!されどポーランドに来て以来、物販の売り上げ大幅にダウンしておれば「あいつらCDたくさん並べて売ってるけど、全然売れてないやん!」と嘲笑されておるがオチか。
ホテルにてチェックインするや、兄ぃの電熱器を拝借し、本日購入せしインスタントラーメン2袋を一気に茹でれども、この中国産ラーメンの粉末スープなんぞ不味そうなれば使える筈なく、ここは先日キープせし豚骨スープを使用、更に最後の1袋となりししじみの味噌汁も投入、トッピングに辛子明太子ふりかけを乗せれば、辛子明太子しじみ豚骨味噌ラーメンの出来上がり。辛子明太子と海苔の風味にて郷愁を誘われれば、大いに美味なり。すぐ近くの森にてレイヴパーティーが行われておれば、テクノのビートが喧しくなかなか寝付けず、結局午前3時半就寝。

6月24日(土)

午前8時起床、シャワー&洗濯を済ませれば、ここのホテルのタオルが雑巾の如くゴワゴワにして硬過ぎ、体を拭けば皮が捲れそうなり。朝飯は例によってスクランブルエッグ+ハム+トマト+シリアルなれば、もう今更何の期待感も絶望感もなし。ビュッフェスタイル故にスクランブルエッグを追加オーダー、連日のベジタリアンメニュー責め故に、動物性蛋白質は玉子で摂取するしか術もなし。
正午にホテルを出発し一路Lodzへ向かう。ドライバー氏はコーラが大好きな様子、いつも1リットル瓶にて豪快に喉へ流し込んでおられる。

 

 

途中立ち寄りしガソリンスタンドにて、遂に発見せしカツサンドとトマトジュースを購入。カツサンドは野菜サラダも一緒に挟まれておれば到って美味、更にトンカツソースを垂らすや、嗚呼、懐かしや日本のカツサンドの味となれり。トマトジュースもアメリカのV8等と異なり塩分控えめ、カゴメ製のそれにかなり近く、デルモンテ製よりは遥かに美味か。
突如兄ぃのvodafoneにみつるちゃんの彼女Tさんから電話あり。何でも不慮の事故にて病院へ搬送されておられれど、我々はここ数日ネット接続叶わずして、斯様に重大なメールをチェック出来ておらず。既に病院から自宅へ戻っておられれば、どうか御心配無用との電話なれど、事の重大さを理解しておらぬみつるちゃん「で、今誰がW杯の試合録画してんの?」流石に呆れてもう何も言えんわ…。
午後5時、今宵の会場たるJazzgaに到着。サンドチェック好きな我々のサポートバンドも到着しておれば、サウンドチェックは彼等に任せ、我々はのんびり酒を呷るのみ。晩飯はここに来て漸くベジタリアンメニューにあらじとか、東欧名物らしい一見餃子の如き代物、中身は肉とチーズの2種類あり、皮が分厚過ぎる辺りは是非とも改善して欲しき処なり。トンカツソースとマヨネーズを付ければ、まるでお好み焼き擬きにして充分食し得れば、偉大なるはトンカツソースとマヨネーズなり。MichalがWarsawから戻って来れば、サウンドチェックを終えしサポートバンドの面々が、ウォッカのボトル片手にして、是非とも我々と親睦を深めたいとかで、皆で乾杯。結局この夜ウォッカ10杯を呷りし。先程の餃子擬きでは矢張りもう空腹となり、近くのマクドにてビッグマックセットを購入、されど会場へと戻ればもう出番とかで食する暇なし。
此処Jazzgaは名前の通りジャズ屋なればステージが狭く、御蔭で兄ぃのドラムセットと東君のシンセが客席にセットされ、ステージ上は私とみつるちゃん、後方にせんせいのドラムセットが並ぶと云う、何とも奇妙なレイアウト。私の立ち位置では、ドラム2台が前後からバラバラに聞こえる様子にして、更にみつるちゃんとの位置が近過ぎやりにくい事この上なし。更にウォッカ10杯が今頃になり効いて来たか、既に酩酊状態にして轟沈寸前なるを自覚せり。テンションが上がらぬまま何とか最後までステージにてギターこそ弾いておれど、終演と同時に轟沈、撤収作業さえせぬうちから深く沈没せり。AMT & TCIのこれまでの歴史に於いて最悪のライヴたりしは云うまでもなし。メンバー各自いろいろ思う処あるであろうが、それら鬱憤が全て噴出露呈されしライヴと云えようか。バンドが崩壊するか継続されるかは、斯様な節目の対応にてほぼ間違いなく決まると知っておればこそ、せめて残りのライヴにて何かしらの結果を出さねばなるまいか。
「もう帰るよ!」と東君に起こされれば、もう朝日が眩しい時間なり。私が能天気に轟沈せし間に、何やらいろいろな事件や問題が勃発せし様子にして、東君も兄ぃもう辟易とせし表情なれば、何とも大変申し訳ない限り。されど私が居合わせれば、きっと激怒し事態はより混迷したかもしれず「くたばってて良かったかも…」とは東君の弁。
投宿先のホテルへ、東君と同室、勿論部屋へ入ると同時に即寝成仏。

6月25日(日)

午前9時起床、シャワー&洗濯を済ませる。何故か「自腹でね!」なる寝言を述べし東君も目覚めれば、連れ立ち朝飯へと向かう。今朝は茹玉子+トマト+胡瓜+シリアル、胡瓜に薬味として青葱が乗せられているのが何とも不思議。部屋へ戻り、当然の如く東君とテレビにてW杯観戦。そもそも下痢が続いていれば、昨夜の暴飲にて再び完全液状化、大いに苦悶せり。
正午、ホテルをチェックアウトし、Michal共々一路Warsawへ。途中巨大ショッピングモールへ立ち寄れば、3zt(90円)のCD3枚購入。愛妻家の兄ぃは、ワニ好きな奥様へのお土産にと巨大なワニの浮袋を購入されし。
午後5時、明日私がソロ・ライヴを行うクラブのオーナー宅へ到着、今宵と明晩はここに投宿するらしい。いきなり子供は泣くは、犬やら猫は駆け回るは、トイレにはウサギが居るは、そのオーナーは既に酩酊状態やはで、何とも陽気で賑やかな空気なり。オーナーの奥さんの手料理にて晩飯と相成れば、漸くまともなポーランド料理に出会えしか、スープに始まり肉料理に到るまで大いに美味なり。されど矢張りどうにも今ひとつ腹の調子悪ければ、食後の苦悶は避けられず、ここで奥さんが、ポーランドではウォッカ+胡椒とミントティーにて治癒すると用意してくれれど、この猛烈な下痢状態にてウォッカ+胡椒とは、何とも悪化こそすれど治癒しそうになしと思えて仕方なし。いざ飲んでみれば何とも不思議、腹の中の不快感が一掃され、御蔭でこの夜は明け方までひたすらウォッカを飲まされ続ける羽目となれり。
W杯オランダvsポルトガル戦がテレビにて始まるや、オランダサポーターたる東君は

 

 

応援グッズを手にテレビの前に張付けども

 

 

残念ながらみつるちゃんと兄ぃが応援するポルトガルが勝利し意気消沈。

 

 

再び応援すべきチームを失いし東君「よし!じゃあこれからはウクライナを応援するぞ!」「え?何で?」「だって新しい国だからね!頑張れって感じでしょ!」何じゃそりゃ。結局もう何処でもええんちゃうんかいな。
今日は飯とサッカー観戦以外果てしなく眠り続けるみつるちゃん、さぞやお疲れの様子なり。こちとらオーナー夫婦と飲み明かす羽目となるや、ポーリッシュウォッカ如きがどれ程のものか、我等日本男児なればいざ受けて立たんと、ウォッカのボトルも次々と空に。オーナー夫婦も遂には力尽きれば、これにて漸く眠れると、午前5時就寝。

(2006/7/13)

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