『人声天語』 第141回「日伊共同戦線欧州道中股栗毛(AMT & TMP U.F.O.欧州ツアー2008)」

懲りずにまたしてもツアー日記にてお茶を濁さんとす。 今回の欧州ツアーは、初日を除く全日程をイタリアのグループ「Stearica」と共に回る運びなり。昨秋の欧州ツアーにて彼等と再会せし際、ギタリストのFrancescoから持ち掛けられしが事の発端なれば、彼曰く「俺達は充分AMTの爆音に対応出来る機材を持ってるし、デカいバンでツアーしてるから、AMTの4人が一緒に乗って行くスペースもある」欧州ツアーに於いては常々、移動は殆ど列車と飛行機故、欧州では常識の列車の遅延やフライトのキャンセル等に戦々恐々としつつ、超重量級の荷物を携え自力にて移動せねばならず、また機材は各オルガナイザーに準備を依頼しておれば、屁垂れなアンプに泣かされし事も少なからず。なればこそ今回は素晴らしき好条件と思いて、彼等の申し出を快諾せしは当然なり。況してや常々6ヶ月以上をも費やす過酷なブッキングも、全てFrancescoが行ってくれれば、また移動の経費も彼等が別途払うとの事、即ち我々のギャラは完全に保証されれば、まるで夢のマハラジャツアーの如しと、大いに一攫千金の期待感昴れり。 されど原油価格高騰に因るフライトチケットの高騰、更に続けて驚愕の円高となれば、果たして神は決して我々に至福の富を与え給わざらんか。そもそも斯様に美味しい話なんぞ、嘗て我々の思惑通りに運びし試し一度たりもなく、大抵は悲惨なオチにて笑わざるを得ぬ始末になるが必定か。なれば今回如何な顛末が待ち受けようや。各々方、いざ欧州冥府魔道の旅へ臨まん。

(写真は上段左から河端、津山、東、志村、下段左からStearicaの3人、Francesco、Luca、Davide、ツアードライバーのKoppa)

 

 

(2008/12/24)

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