『人声天語』 第115回「AMT欧州ツアー2004 ~世界残酷食物語~」#2

10月30日

午前6時起床。シャワー後、朝飯は先日購入せしカップ焼そばを食せば、ウスターソースの風味に大いに感激。ウスターソースはイギリス発祥の筈なれど、食卓にて殆ど見掛けた事なし。関西人こそ世界で最もソース好きではあるまいか。何しろお好み焼き、たこ焼き、焼そばに始まり、勿論洋食メニューには先ずもって必須アイテムであろう。私の実家に到っては、豚まんやシュウマイを食す際であれ、カラシ+ウスターソースである。
午前9時半、ホテルをチェックアウト、連続登板となる東君の運転にて、カーステにてYesを聴きつつ、一路Gloucesterへ向かう。ラウンドアバウトを回る際、必ずYes「Round about」を口ずさんでおれば、ラウンドアバウトに差し掛かる際、折良く「Round about」が流れて来るや、皆で盛り上がる事頻り。途中、ドライヴインのバーガーキングにて、Extra double Whoppers1個(またしてもセットにあらず、ハンバーガー1個)を食せば£3.59(約700円)也、ハンバーガー1個700円はいと高し。されどあの激不味サンドウィッチなんぞでさえ大抵£4以上はする故、まだ味的にも食し得るハンバーガーの方が、無難且つ割安と云う事となる。されどハンバーガーが一番まともな食べ物と云う、この選択肢の少なさは、生きる事さえ嫌になりそうな無気力感さえ誘発する。午後12時過ぎにはGloucester近辺まで達しておれど、今回のイギリス・ツアーオルガナイザーAndyより受け取りしディレクションは、市街に達してからの説明が僅か1行にして、目指すストリートが全く見つからねば大いに彷徨、漸く午後2時にライヴ会場Guild Hallに到着。
今宵は、イギリスのレーベルOchreの10周年記念フェスティバルにして、関連ミュージシャンがいろいろ出演する事となっており、Echo & The BunneymenやらCoil、Julian Cope等のメンバー達も出演するらしく、AMTは勿論ヘッドライナーを務める。先ずはレーベル・オーナーTalbotと再会を喜び乾杯、そしてホテルへチェックイン後、津山さんと会場界隈にてレコード屋を探し徘徊すれば、クラシック専門店や中古CD屋こそ発見すれど、レコード屋は遂に見つけられず。後で聞いた話では、ここから10マイル程離れた場所にレコード屋があるとか、されど10マイルはあまりに遠過ぎる。
会場へ戻れば、Ochreのリリース作品のジャケットを引き伸ばしキャンバス布に印刷したジャケット・アート展覧会も同時開催されており、各々1点ものにして各£500にて売られておれば、AMTなんぞは既に「売約済」となっている。折角なので、AMTの7”EPや私のソロCDのジャケット作品と記念撮影。

晩飯は、会場内の別室に設営された食堂にて、チリビーンズ+ライスなれば、矢張り味がない故、取り立てて不味くもなければ別段旨くもなし、自ら塩や七味で味付けを施し食す。

次々とプログラムが進む中、Echo & The Bunneymenのギタリストのソロ・ユニットを拝見すれど、テクノビートに乗せた如何にもなギターソロなれば、しょうむない事この上なし。続いてCoilやJulian Cope等のメンバーによるバンドなれば、全員まるでKKKの如き頭巾やらSMショー紛いのボンデージ・ファッションに身を包んでおれど、これまたしょうむない事この上なく、客席にて思わず爆睡。
本日のShopzone。津山さんは、ウォークマンにて何やら聴いては盛り上がり、Shopzone店頭にて大暴れ。

漸くAMTの出番となれば、何とアンプの手配が出来ておらず、常々「デカいアンプを用意してくれ」と申し伝えてあるにも関わらず、折角のMarshall2段キャビネットはベースアンプとして使用してくれとの事で、ならばギターアンプはと訊ねれば、お粗末極まりないものにして、Talbotを捕まえ「これでは演奏出来ぬ」と訴え、何とかFender1台を確保、お粗末なアンプと2台並列にて使用する事とす。されど案の定、セット終盤にてFenderは見事御陀仏御昇天あそばされ、セットの残りはお粗末なアンプ1台にて何とか凌ぐ。
(impro/Dark Star Blues/La Le Lo/Pink Lady Lemonade/アンコール:In E)
終演後、ホテルへ戻れば、今宵は東君と同室、先ずは洗濯を済ませ、会場から失敬して来たビールを呷り、午前2時半就寝。

10月31日

午前8時半起床。朝飯は典型的なイングリッシュ・ブレックファーストなれば、トースト+目玉焼き+ソーセージ+ベーコン+ベイクド・ビーンズ+マッシュルーム炒め+焼きトマト+オレンジジュース+コーヒー、旨くもなく不味くなし、調理と云えども、ただ焼くだけ若しくはただ温めるだけなれば、こんなもんこれ以上不味く作りようもなし。

されどこの朝食で£9(約1800円)もするのであるから、何とも空恐ろしき。部屋に戻りシャワー後、津山さんの部屋にて、明後日のフライトに備え、新譜CDジャケット分解作業。CDのプラケースはかさ張る上に重いばかりで、プラケースを外し、ジャケットとディスクのみを、日本から持参せしシール付きのビニル袋に詰め直すのだが、4人の流れ作業にて行えば、何とも効率良く30分程にて完了。
午前10時、ホテルをチェックアウト、今日は私の運転なれば、 カーステにてELP「展覧会の絵」を聴きつつ、一路WalesのCardiganを目指す。イギリスの退屈な牧場風景も、ブリティッシュ・ロックを聴きながら眺めれば、また違って見えて来るから不思議である。途中バーガーキングにてExtra double Whoppers Meal(セットメニュー)を食せば、何と値段は約£6(約1200円)也、これは豪勢なハンバーグ定食だと自分に云い聞かせるしか救われる術もなし。

兎に角レストランにて幾ら金を積もうが不味いものしか食えぬ御国柄である故、最も無難な味と云えようハンバーガーセットでこの値段であれば、選択肢は自ずからこれ1つに絞られても当然か。
Walesの牧場地帯を延々と走り続け、午後1時、オルガナイザー宅に到着。ここは昨年「AMT Soul Collective Tour」の際も滞在した場所にして、HawkwindのNik Turnerが隣人である。生憎Nikは不在らしく再会は出来ず残念。明日はいよいよフライトなれば、現在抱えている商品在庫のあまり多さに、荷物が重量超過となる事は明白なれば、ツアー中盤に訪れるスイスのBernに一部発送する事とし、在庫整理し発送分のCDを梱包、発送はオルガナイザーに依頼すれば、これにて何とかフライトに関しては問題なかろうか。
さて今宵のライヴ会場Theatr Mwldanへ。最近建立された総合アート・シアターらしく、コンサートホール、映画館、リハーサル室、レストラン等も完備されており、Incredible String Bandも近々ここでコンサートを行うらしく、AMTと共にポスターが貼られている。

何でもこの新しいシアターにて、ロック・コンサートは今宵が初めてらしく、記念すべき第1回を飾らせて頂き光栄ではあるが、我々のせいで今後ロック・コンサートが禁止にならぬ事を切に願う。サウンドチェック後、街を散策していた津山さんが本日のポスターを見掛けたらしく、何でも「生きる伝説のギタリスト河端一率いるサイケデリック・グループAcid Mothers Temple、初のWales公演。Hawkwindが好きだったら、絶対に見逃すな!」なんぞと云うコピーが付いていたそうで、流石Nik Turnerの故郷である。
夕飯は会場内のレストランにて、私はフィレ・ステーキのスーパーレア&赤ワインをオーダー。

シェフが「本当にこんな焼き具合でいいのか?」と訊ねる程の、まさに血の滴る焼き具合なれば、大いにフィレ肉の旨さを堪能。皆も当然ステーキをオーダー、大いに満足の様子なり。ウエイターが日本人とのハーフの男の子にして流暢な大阪弁なれば、まさかWalesにて大阪弁で話し掛けられるとは思っておらず、津山さん共々大いに驚愕。
今宵のライヴは4台のカメラにて撮影され、後日DVDとしてリリースされる契約なれば、ボーナス用インタビューも収録もあり。何でもNik TurnerがAMTについて語ったインタビューも収録されるとか。
斯様な田舎街で、果たして客は来るのかと杞憂しておれば、いやはや一体何処から湧いて来るのか、オールド・ヒッピーやら若いパンクスやら、もうここら界隈の住人が全員集結したのではないかと云う騒ぎである。オールド・ヒッピーについては、男性は元ヒッピーと云う佇まいなれど、女性はまるでGilli Smythかと見間違えるような着飾りぶりにして、何とも往年のサイケデリック・フェスティバルのような雰囲気であるが、この妙に綺麗なアカデミックなスペースとオールド・ヒッピー軍団の組み合わせは、何とも違和感あり。
今日のShopzone。

会場の広さから考慮すれば、アンプの大きさは少々寂しい心持ちにして、当然の結果と云うべきか、矢張り終盤にベースアンプは見事御陀仏御昇天あそばされ、更にはベース弦もぶち切れ幕。
(impro/Dark Star Blues/La Le Lo/Pink Lady Lemonede)
終演後、ホテルへチェックイン。喫煙組として、東君、はじめちゃんと同部屋。明日のフライト用パッキングを試みるが、規定重量の20kgには到底まとめられぬ故、後はなるようにしかならぬと、今や居直りを決め込むしかなかろう。その横では、一体彼に何が起こったのかは知る由もなけれど、東君がベッドの上にて踊り狂う。

夜食にと、昨日食せしカップ焼そばの空容器を用い、とろろ昆布うどんを作り食せど、洗面台の緩いお湯にて麺を晒した程度なれば、麺が未だ粉っぽく何とも不味く失敗。

ならば何とか雪辱せんと、最後のうどん1玉を洗面台にお湯を流し続け、そこで麺をふやかす作戦に打って出れば、これは大成功にして、練り梅+マヨネーズ+コチジャンにて和えし「しそマヨネーズ・コチジャン風味うどん」として食せば、これが意外や大層美味。

遂には踊り疲れたか爆睡する東君を尻目に、はじめちゃんとビール&ワイン飲みつつ談笑、午前3時半就寝。

11月1日

午前4時20分起床。午前5時、再び私の運転にてLondon Heathrow空港へ向け出発。時速160km/h以上にてぶっ飛ばす私の無謀運転ぶりに、東君と津山さんの泣きが入り、陽が上り始めし午後7時、遂には津山監督より不本意にも降板を告げられ、リリーフ東君にドライバーチェンジ。気分はすっかりF-1パイロットだっただけにリタイアは残念。途中、ドライヴインにて朝飯を取らんとすれども、頼みのバーガーキングは未だオープンしておらず、さりとてイングリッシュ・ブレックファーストのセットならば1000円以上もする故、売店にて見つけし激安ポテトチップスを購入、2袋にて£1也。

北京スペアリブ味は、まるで私の大嫌いな香港の味がする代物にして、不味い事この上なし。されどスパイシー・タンドーリ・マサラ味は、まるで具が僅かに付着せしサモサの皮のような味なれば、結局このスパイシー・タンドーリ・マサラ味を更にもう2袋購入し、ここはサモサを食せしと自己暗示を掛ける事にて空腹感を紛らわす作戦に打って出る。

津山さんとはじめちゃんは、あまりの空腹からか、遂に禁断のイギリス名物激不味サンドを食しておられれば、その不味さに津山さんは思わず苦笑、更に口直しの筈のオレンジジュースの不味さたるや言語道断にして、高くついた割に納得し得る事皆無の様子。

午前10時、Heathrow空港へ到着すれば、レンタカーを無事契約時間内にて返還。チェックインまで未だ時間もあれば、空港内カフェにて皆でワインを呷り、187.37円(コミッション15ポンド)の高額レートにて両替も済ませれば、バーガーキングにて再びExtra double Whoppersを食す。これにてイギリスには最早何の用もなし、一刻も早く立ち去りたいのみ。重量的に危惧されていたチェックインも、何と32kgまでOKとの事で難無くクリア。午後4時10分発Finnish AirのHelsinki行きに搭乗するや爆睡、機内食は北欧郷土料理ならではの一見「反芻系」なれど(北欧でよくお目に掛かる郷土料理の一種に、まるで牛に反芻させたかの如き肉団子なんぞあれば、未だ食した試しこそなけれども、見るからに不味そう極まりなく、以来我々はこの類いの料理を「反芻系」と呼称している)意外にも味的には問題なし。

2時間のフライトにてHelsinkiへと到着すれば、フィンランドのミニマル・サイケ・バンドCircleのリーダーJussiとエンジニアThomasが空港までお迎えに来てくれており、3時間のドライヴにてPoriにあるJissi宅へ。雪は未だ降っておらず気温は3~6度、前回訪れし際の如きマイナス35度の極寒地獄は回避確実なれば少々安堵。されど喫煙スペースがベランダのポーチなれば、結構風も吹いておる故、真冬の装備にて向かわなければ流石に相当寒い。Jussiとはビールを飲みつつ何故かメタル談義、彼曰く「メタルは趣味」だそうで、日本のヘビメタバンド「Gorgon」の7′ EPを見せてもらい爆笑、ジャケットワークと云い7′ EPへのこだわりと云い、私には到底理解しかねるが、NWOBHMマニアによる相当マニアックなヘビメタなれば、蛇の道はヘビメタ、筋金入りのヘビメタファンには感涙モノだとか。Jussiの夢のひとつに「AMTのヘビメタ7′ EPをリリースする事」と云うのがあるらしいが、果たして実現されるのであろうか。午前2時、ソファにて就寝。

11月2日

午前7時起床。シャワー後、朝飯はハムエッグを作り食す。イギリスでは殆ど出来ず終いだったメールチェック、北欧はADSLの普及率が高い故に快適に接続、雑務等を纏めてこなす。5日のStockholm行きフェリーの予約は夜行便が満席故、5日朝の便に変更せざるを得ず、夜行便ならではの狂乱のディスコにての御乱行を愉しみにせし我々は大いに意気消沈。
さてJussiに連れられ津山さんとレコード屋へ。所持金50ユーロ故、ハモンドオルガン系LP4枚+フィンランド・サイケのブートCD等を購入、津山さんもFairport Conventionの6thアルバムUKオリジナル盤や、OsannaやらJoy UnlimitedのEP等数点を購入。その足でJussiやTuomasと共にアンプ等を積み込みに行けば、Jussiが片手で平然とベースアンプを担ぎ上げる様を見て、津山さん共々驚愕。思わず出た言葉は「種類が違う」まさしく日本猿とゴリラの違いの如く、所詮デカい日本猿のボスにした処でゴリラのへたれには劣るであろう、これを種類が違うと云わずして何と云うか。
さてJussi宅へ戻り、CircleのヴォーカリストMikaとエンジニアTuomasそしてJussiと共に、荷物を積み込みTampereへ向けバンにて出発。昨夜Jussiに、我々がイギリスにてアンプを飛ばし捲って来た逸話を披露した故、彼は「良いアンプを揃えたから大丈夫」と云っている。
ライヴ会場は前回と同じKlubi。サウンドチェック後、晩飯はスープ+焼飯、スープはまあまあなれど、炒飯に於いては決して不味くはなけれども味に飽きるや、横に添えられしドレッシングを混ぜ合わせて頂く始末、七味等の調味料を車内に置いたままだったのは痛恨のミス。

今日からshopzoneの価格はユーロに変更、釣り銭調達に出動、バーテンの女性にここはウインク1発で依頼。今日のShopzone。

楽屋にはサウナが有り、「Sauna is ready!」と云われた処で、今からライヴで汗を流せども、何故そのライヴ前にわざわざサウナにて汗を流さねばならぬのか、なんぞと思っていた矢先、Mikaは口笛吹きつつ颯爽とサウナへ突入。この男、以前UKツアーを共に回った折も、ライヴ前にそこいらを猛然と走って来ては、更にヒンズースクワットやら腹筋やらをウォームアップとして軽々こなし、そしていよいよライヴを行うと云う強者なのであった。サウナからバスタオル1枚で出てきしMikaは、矢張り大酒飲みのフィンランド人なればこそ、今度はビールを次々と空けて行く。

ろくでなし大酒飲み同士、以前より意気投合せし東君とJanneも再会を祝し、早速安物ウォッカを酌み交わせば、Janne曰く「very bad vokka is very good!」

ところで今夜の最前座であるフランス人のデュオVialkaは、一体サウンドチェックを何時間やってんねん?音の方はと云えば、女性ドラム&ヴォーカル+男ベースと云う、ヨーロッパ、特にフランス辺りではよくお目に掛かる、勿論Ruinsを開祖とするドラム&ベース編成なれども、全く開祖Ruinsの足元にも及ばぬどころか、吉田氏の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいのではなかろうかと思える程、何ともしょうむないレコメン系にして、されど斯様にしょうむないバンドでさえも、東京にでも来れば「驚異的なテクニックと幅広い音楽性に裏付けられた圧倒的なパフォーマンスを繰り広げる驚異のデュオ」とか何とか云われてチヤホヤされそうである事請け合い。
Circleは、リードギタリストJyrkiが脱退、現在は4人編成となっており、今宵はそこにゲスト・パーカッショニストが加わる5人編成。ヴォーカリストMikaとギタリストJanneは上半身裸で気合い充分、巨漢ベーシストJussiは大暴れにして、時折Mikaに手かざしならぬ「ベースかざし」の如き不可思議なパフォーマンスをも見せ、ドラマーTomeは兎に角眈々とビートを刻めば、いやはやこれぞ全くCircleらしい演奏なれど、またしてもサウンドは変化しており、よりサイケ色が強く打ち出されている。
Circle観ておれば、知らぬ間に客席にてうたた寝、津山さんに起こされてセッティングすれども、タイムテーブルが押しており持ち時間は1時間のみ。フィンランド語「Moi moi(バイバイの意)」をフューチャーせし即興も折り込めば、これが大いに盛り上がる。途中、私のギターが原因不明のトラブル、更にはベース弦も切れるは、それにも関わらず終演後、クラブのオーナーが「あと30分やってくれ!」とせがむ故、ならばとアンコールも行えば、挙げ句ベースアンプのコーンが吹っ飛び、これにて幕。
(impro/Dark Star Blues/impro/Moi Moi ~ Pink Lady Lemonade/アンコール:In E ~ La Novia)
終演後、 クラブオーナーも随分楽しんでくれた様子にして、TシャツとCD1枚をプレゼントすれば、パスティス3杯御馳走になる。
今宵は機材をこのままクラブに置かせて頂く段取りなれば、さて今宵の投宿先となるクラブ所有の宿舎へと向かう途中、アラブ人の経営するピザ屋にて夜食用にドネルカバブ・セットを購入。

どうやらフィンランドに於けるピザの置かれている位置とは、昼飯や晩飯にもなりつつ、飲んだ後の夜食にもなり得る辺り、日本で云う処のラーメンに相当するか、斯様な訳なればこそか、ピザ屋のみ夜遅くまで開いているのであろう。さて店内にてタバコ吸っておれば、店員が聞こえよがしに文句垂れつつ、いきなり換気扇回すは、消臭剤捲き散らすは、鬱陶しい事この上なし、店内禁煙なら禁煙マーク貼っとけや!憂さ晴らしに、テーブルに置かれたバジルと爪楊枝を根こそぎ失敬。イラン人かイラク人か知らんけど、あいつら皆殺しじゃ。
クラブから持参せしパスティスを呷りつつ、ドネルカバブを食す。午前3時就寝。

(2004/11/25)

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